calibre 0.8 の新機能
昨年、calibreの世界は大きく変わりました。「書籍を入手」は素晴らしい機能で、タイトルと著者名で書籍を検索すると、その書籍を電子書籍で販売しているウェブストアの一覧が表示されて、人気の書籍の最安値を簡単に見つけたり、探しにくい電子書籍版を様々な場所で探したりできます。
昨年はcalibreプラグイン基盤も成熟し、calibreの機能を多くの斬新な方法で拡張するユーザー開発プラグインの活気あるコミュニティが形成されました。 プラグインのインデックス をご覧ください。
calibre には全く新しい書誌データのダウンロードシステムが搭載され、そのプロセスをより細かく制御できるようになりました。例えば、様々なオンラインソースから表紙を選択できるようになりました。
いつものように、calibreは数十種類の新しいデバイス、いくつかの新しいフォーマット(特にSNBとPluckerフォーマット)の変換をサポートするようになりました。calibreのパフォーマンスは、特に数万冊の書籍を含む大規模なライブラリで、大幅に改善しました。
calibreとは直接関係ありませんが、アクセス制限のない電子書籍をカタログ化した新しいウェブサイト: Open books が開設しました。このウェブサイトに掲載されている書籍はすべて販売されていますが、DRMフリーです。つまり、購入後、実際に所有権を持つことになりまヘルプヘルプす。様々なフォーマットに変換したり、誤字脱字を修正したり、お好みのデバイスで閲覧したりできます。calibreでは、DRMフリーこそがデジタル情報の未来であり、Open Booksはその未来へ前進させるための小さな取り組みであると信じています。
その他の多くの新機能については、以下で詳しく説明します。
本を入手
calibre では、Amazon、Barnes & Noble、Waterstones など、1ダースを超えるウェブストアで、必要な書籍の電子書籍版を検索できるようになりました。 結果は価格順に表示されるため、コレクションに追加する最も安い版を簡単に見つけることができます。 この機能は、calibre の他の機能と同様にプラグインベースであるため、今後に新しいストアの追加が期待できます。
従来、calibreでツールバーをカスタマイズしていると、ツールバーに「本を入手」ボタンが表示されない場合があります。「環境設定 -> ツールバー&メニュー」に移動して、手動でツールバーに追加してください。
多くの新しい calibre プラグイン
calibreは、既に豊富な機能セットをさらに強化するために、ユーザーから提供された数十の新しいプラグインを追加しました。これらのプラグインは、calibreライブラリ内の重複検出から、calibre内からKindleのコレクションを管理する機能まで、多岐にわたります。
多くのプラグインは、一部のcalibreユーザーにだけ関係します。例えば、calibreの表紙画像をSONYのリーダーのスクリーンセーバーに設定するプラグインなどです。あなたがcalibreに欲しい機能は、誰かがすでにプラグインを作成しているかもしれません。
簡単に閲覧できるプラグインのインデックス があります。 プラグインを calibre に追加する前に、 プラグインの紹介 をお読みください。
Happy plugging!
書誌の新ダウンロードシステム
calibre は書誌の新ダウンロードシステムを搭載しています。ダウンロードの性能を改善し、どのサイトから何をダウンロードするか正確に制御できるように設計されています。たとえば、Amazonの評価やタグ、Googleのコメントなどを calibre に不要と指示できます。
1 冊の本の表紙をダウンロードする場合、calibre は自動的に選択すのでなく、すべてのオンラインソースから表紙をダウンロードし、お好みのものを選択してもらうようになりました。
複数の本の書誌データをダウンロードする場合、ダウンロード処理はバックグラウンドで行われるため、ダウンロード中でも作業を続行できます
インターフェース改善
Calibreのメインユーザーインターフェースが刷新されました。「環境設定 -> 外観」から、幅広と幅狭の複数のレイアウトを選択できます。 書誌編集ダイアログ(calibreで最も頻繁に使用されるダイアログの1つ)も再設計され、今度は「環境設定 → 動作」から複数のレイアウトを選択できるようになりました。同様に、「本の詳細」パネルも「環境設定→ 外観」からユーザーが完全にカスタマイズできるようになりました。
calibreの従来の2行ツールバーは、縦方向のスペースを節約するために、新しい単一の "統合" ツールバーに置き換えられました。これにより、2番目のツールバーやメニューバーを追加し、それぞれにどのアイコンを表示するかカスタマイズできるようになりました。
最後に、普通は無視される対象である [環境設定] ダイアログが再設計され、探している設定を簡単に見つけられるようになりました。
コンテンツサーバ改良
calibre コンテンツサーバは、タグ/シリーズ/著者などによるライブラリのブラウズを可能にする "モダンな"(AJAX ベースの動的) ユーザーインターフェイスを使用して完全に再設計されました。
電子書籍ビューアの改善
新しい "インスペクター" 機能により、電子書籍内の任意の要素を右クリックすると、そのレンダリングの元となった HTML と CSS コードを確認できます。電子書籍の作成者や調整者にとって、電子書籍のスクリーンの裏側で何が行われているかを理解するのに非常に役立ちます。
電子書籍ビューアでページスクロールモードを使用する際に、新しい "ページめくりアニメーション" が表示されるようになりました。このアニメーションが気に入らない場合は、電子書籍ビューアの設定でオフにすることができます。
変換エンジンの改善
calibre の変換エンジンは、引用符、ハイフン、ドットなどを、タイポグラフィ的な通好みの記号に自動的に変換できるようになりました。 このオプションは、変換設定の「外観」セクションでは ``句読点のスマート化`` と呼ばれています。
calibreのメインインターフェースに追加された便利な新機能 "EPUB調整" は、任意の本を右クリックすることでアクセスできます。この機能ではEPUBの内部構造が表示されるため、本格的な電子書籍編集プログラムを起動することなく、簡単に小さな修正を加えることができます。
calibre は、SNB と Plucker という 2 つの新しい形式を変換する方法を学習しました。
ライブラリ管理機能の改善
0.8 は増大する電子書籍コレクションをより容易に管理できる機能をお贈りします。
書誌の検索と置換: 一括書誌編集ダイアログを使用して、calibre ライブラリ内の本リストで検索と置換の操作を実行できるようになりました。
書誌変換ルール: デバイスへのファイル送信時に、calibreが書誌データを自動変換します。例えば、デバイスがシリーズ書誌データをサポートしていない場合に、タイトルにシリーズ名を追加するようにcalibreに指示できます。「環境設定 -> 書誌変換ルール」を参照してください。
強力な新しいテンプレート言語: これを使用すると、calibre ライブラリから本をエクスポートするときや、上記の書誌変換ルールで本の書誌データから複雑なファイル名を作成したり、本リストに結合された書誌データや変換された書誌データを表示する「仮想列」を作成したりできます。
仮想列: これは、他のフィールドの書誌データを表示するために calibre に追加できるカスタム列です。例えば、ISBN 列や本の形式を表示する列などです。
今こそ、上記の多くの主要な新機能を貢献してくれた calibre 開発者の皆さんに、心からの感謝を申し上げるに相応しい時です。不完全ではありますが、貢献者の一覧は こちら です。
これらの機能の多くは、実際には0.7.xシリーズの途中で導入されたものであることに注意してください。このドキュメントでは、0.7.0と比較して新しい機能について説明します。
以前の主要なcalibre リリースの新機能をご覧ください:0.7 .