New in calibre 0.9
過去1年半の間に、calibreの世界は大きく変わりました。電子書籍ビューアの強化、Android スマートフォンとタブレットのサポート、calibreユーザーインターフェースのモダンな外観、USBメモリに入れて持ち運べるcalibreのポータブル版。
その他の多くの新機能については、以下で詳しく説明します。
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強化された電子書籍ビューア
電子書籍ビューアに新しい「ページ分割」モードが搭載されました。このモードでは、テキストがページに分割されます。これにより、画面上に複数のページを同時に表示できるようになります。また、長年存在していたビューアの制限事項も修正されました: 上下の余白が機能するようになり、テキストの最終行が途切れることもなくなりました。
ビューアに、読書で気を散らせる *邪魔者* (ツールバー、メニューバーなど)のない新しいフルスクリーン モードも搭載しました。
ビューアは、TeX または MathML で入力された電子書籍内の数式を表示できるようになりました。詳細は このチュートリアルをご覧ください。
最後に、ビューアが "テーマ" をサポートするようになりました。現在の設定を「テーマ」として保存し、素早く切り替えることができます。例えば、暗い背景と明るいテキストの "ナイト"モードを使用する場合に便利でしょう。
calibre電子書籍ビューアの「設定」ボタンをクリックすると、以下のスクリーンショットのように設定できます。
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Android 携帯/タブレットの完全サポート
calibreは、Android デバイスにワイヤレスとUSBの両方で接続できるようになりました。最近のAndroid デバイスは、USB接続時に特別な *MTP* プロトコルを使用することが多いです。calibreは、Windows(Vista以降)とLinuxでこのプロトコルをサポートするようになりました。
calibreには新しい *ワイヤレスデバイスドライバー* が搭載されており、USB接続時と全く同じようにAndroid デバイスにワイヤレスで接続できます。Android デバイスで使用するには、AndroidアプリCalibre Companion が必要となります。
詳細は hereをご覧ください。
- 新しい "モダンな" 外観
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calibre ポータブル
calibre ポータブルは、calibreプログラム本体とcalibreライブラリおよび環境設定を一緒に保存する新しいタイプのcalibreインストール形態です。つまり、すべてをUSBメモリに保存して持ち運ぶことができるのです。また、大切な人へのプレゼントに最適です。USBメモリをWindowsコンピューターに差し込むだけで、すべての書籍と環境設定が保存された、完全に機能するcalibreがすぐに使用できます。詳細は ポータブル版のダウンロードをご覧ください。
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変換エンジンの改善
calibreの変換エンジンは、Amazonの新しいKF8形式を完全サポートしました。 KF8形式の書籍を他の形式に変換したり、他の形式からKF8形式に変換することができます。KF8形式に変換するには、calibreの変換ダイアログで出力形式をAZW3に設定してください。
calibre による PDF 出力が大幅に改善されました。ページ下部のテキスト/画像が途切れることがなくなりました。ページ上下の余白は正しく設定されます。メタデータによる目次は、出力ファイル内で PDF ブックマークに変換されます。
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ライブラリ管理機能の改善
0.9 では、増え続ける電子書籍コレクションの管理を容易にする多くの便利な機能が追加されました。
- 指定フォルダからの本の自動追加: calibreは、コンピュータ上の指定フォルダを常時モニターし、 そのフォルダ内で発見したファイルを自動的に追加できるようになりました。設定は「環境設定」->「本の追加」->「自動追加」タブから行えます。
- 本のリストの列を本の書誌データに基づいて色分けできます。「環境設定」->「外観」->「列の色づけ」を参照ください。
- 検索時に、アクセント付き文字と一致させるために、アクセントなし文字の使用を許可します。アクセントなし文字の一致ルールは言語によって異なります。例えば、calibreのインターフェース言語が英語に設定されている場合、nはnとñの両方に一致しますが、スペイン語に設定されている場合は、スペイン語ではñは別の文字であるため、nのみに一致します。
- 本の言語を表示するための新しい「言語」列
- 大規模なライブラリの性能改善
今こそ、上記の多くの主要な新機能を貢献してくれた calibre 開発者の皆さんに、心からの感謝を申し上げるに相応しい時です。不完全ではありますが、貢献者の一覧は こちらです。
これらの機能の多くは、実際には0.8.xシリーズの途中で導入されたものであることに注意してください。このドキュメントでは、0.8.0と比較して新しい機能について説明します。









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