calibre 5.0 の新機能
calibre ユーザーの皆様、お帰りなさい。calibre 4.0 から1年振りです。2つの目玉機能は電子書籍ビューアでのハイライト サポートと、calibreのPython 3への移行です。
calibre電子書籍ビューアに多くの改良が加えられました。ハイライト機能が搭載されました。ハイライトは色、下線、取り消し線などで表示でき、メモ機能も追加されています。ハイライトは、簡単に共有するためにEPUBファイル、簡単にブラウズするためにまとめてcalibreライブラリへと、2か所に保存しています。さらに、電子書籍ビューアは縦書きと右から左へのテキストの両方に対応しました。
calibreはPython 3を使用するようになりました。これは、Python 2が今年でサポート終了となったためです。calibreユーザーには完全に透過的な変更ですが、一部のサードパーティ製calibreプラグインはまだPython 3に移植されておらず、calibre 5では動作しないという点が唯一の注意点です。各種プラグインの移植状況については、こちらをご覧ください。この作業には、50万行に及ぶPythonコードと数万行に及ぶ拡張コードをPython 3に移植する作業が含まれていました。これは、Eli Schwartz氏とFlaviu Tamas氏の協力なしには実現できませんでした。
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電子書籍ビューアのハイライト
電子書籍ビューアでテキストをハイライトできるようになりました。ハイライトは様々なスタイルで作成でき、関連する注釈も追加できます。デフォルトでは、EPUB書籍をハイライトすると、ハイライトは書籍ファイル自体に保存されるため、簡単に共有できます。また、ハイライトはcalibreライブラリにも一元的に保存され、注釈を見るでブラウズできます。これは ツールバーの表示ボタンを右クリックすると表示されます。
テキストを選択して ハイライトの選択ボタンをクリックするだけでハイライトを作成できます。
calibreコンテンツサーバに含まれるブラウザ内ビューアでもハイライト表示が可能です。ブラウザ内ビューアで作成したハイライトを、calibre電子書籍ビューアで作成したハイライトと自動的に同期させるには、電子書籍ビューアの設定にあるその他セクションの設定から行えます。
- ダークモードをサポート
- 電子書籍ビューアでの高度な検索
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後方互換性
注意すべき calibre 5 とのマイナーな非互換項目があります。
- calibre は Python 3 に移行したため、一部のサードパーティ製プラグインは Python 3 に移植されるまで動作しなくなります。プラグインの移植作業の状況については、こちらをご覧ください。
- ライブラリ全体の注釈のサポートに伴い、データベース形式が若干変更されました。calibre 4.23はcalibre 5のデータベースを開いて操作できますが、それ以前のバージョンのcalibreでは問題が発生する可能性があります。
今こそ、エネルギーと熱意を惜しみなく注いでくれた calibre コミュニティの皆さんに、心からの感謝を申し上げるに相応しい時です。皆さんの貢献がなければ、上記の機能の多くは日の光を見なかったでしょう。
これらの機能の多くは、実際には4.xシリーズの途中で導入されたものであることに注意してください。このドキュメントでは、4.0と比較して新しい機能について説明します。
以前の主要なcalibre リリースの新機能をご覧ください: 4.0, 3.0, 2.0, 1.0, 0.9, 0.8, 0.7.
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